| 中田: |
今日は、よろしくお願いします。 |
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| 坂本: |
よろしく。 |
| 中田: |
まず、会長は、相場経験は何年くらいになるのでしょうか? |
| 坂本: |
まぁ、40年くらいになるのかな。 |
| 中田: |
ズバリ今までにいくらくらい相場で稼いだたのでしょうか? |
| 坂本: |
まぁ、100億くらいだな。 |
| 中田: |
会長が相場を始めたのは、何才の時ですか? その時は、何をやっていたのですか? |
| 坂本: |
23か24才。
甲府で喫茶店をやっていた。
国鉄職員をやっていたのだが、すぐにやめて、喫茶店をやっていたんだ。結構流行って、その喫茶店は儲かったよ。それで喫茶店を開業して3年くらいで相場を始めたんだよ。 |
| 中田: |
なんでまた、相場を始めたのですか? |
| 坂本: |
喫茶店と言うのはご承知の通り、色んなお客さんが来るじゃないですか。そこには格好の良い営業マン、背広にネクタイをびしっと決めてるような。そういう喫茶店に出入りするお客さんの中に、先物の営業マンがいて、「儲かるから」とすすめられて、始めたわけ。 |
| 中田: |
それでどうでした? |
| 坂本: |
それはね、当時は、(※1)乾繭(かんけん)とか生糸。 ともかく儲かるからやれ、と言うことで、400万円かな? |
| 中田: |
当時(昭和44年頃))の400万円と言うと、けっこうな金額でしょう? |
| 坂本: |
あぁ、そうだね。まぁ今の4、5千万円くらいだろう。 |
| 中田: |
それで、その400万円で、どうなりました? |
| 坂本: |
それが良くわからないんだよ。
任せたようなものだからわからない。最後は買いと売りを両方持っているような状態で…
それで、お金が足らないと言うものだから、300万円借りて追加したんだ。
喫茶店自体は上手く行っていたから、それを担保に不動産屋からお金を借りて。
最終的には、そのお店は無くなっちゃったよね。 もう貸してくれなくなっちゃったからね、取り上げられちゃったよ…(笑) |
| 中田: |
そうすると最初の自己資金が400万円、追加の借入金が300万円、合計700万円でそれを(※2)追証だ、(※3)両建てだ、とやったわけですか・・・ |
| 坂本: |
追証も両建ても、わけわからないわけ。 高いも安いもわからないんだから・・・。ただ、ただ儲かるから、と信頼してやっただけよ。 |
| 中田: |
ちなみに、最初の営業マンて、覚えてます? |
| 坂本: |
そりゃ、覚えてるよ。会社の名前も、よく覚えてるし。 |
| 中田: |
あぁ、そうですか(苦笑)。その会社って、まだあります? |
| 坂本: |
ないっ! |
| 中田: |
なんて会社ですか? |
| 坂本: |
いいのかな? K貿易。んー、甲府支店。担当はYさん。 |
| 中田: |
そのころの乾繭の値段って、覚えていますか? |
| 坂本: |
よく、わからないなぁ・・それは憶えていないな。 |
| 中田: |
証拠金1枚いくらか?と言うのはわかります? |
| 坂本: |
証拠金1枚、おそらく1万5千円くらいかな?当時は。 |
| 中田: |
1枚1万5千円だと、400万円なら、けっこうな枚数になりますよね?倍率や手数料抜け巾などは理解していましたか? |
| 坂本: |
いや、倍率などは、わかってるようで、ちゃんと理解して無かった。抜け巾なども同様。 信頼して、まかせっきりのような状態だったから。 |
| 中田; |
よく、それで始めましたね。ちょっとくらい儲かった時はなかったのですか? |
| 坂本: |
なんか最初は少し儲かったような気がするんだよな。もらったような、もらったと言うか儲かってる状態。 それを、おそらく、枚数使っちゃったんだろうな。 |
| 中田: |
まぁ、そうでしょうね。 |
| 坂本: |
うん。 |
| 中田: |
なんでまた信用する気になったのでしょうか? |
| 坂本: |
そんな別に、深い考えはまったく無かったね。自分自身も。ともかく儲かるんだからと・・・。 最終的には(※4)400ヤリ400カイくらいになっただろうか。それを最期、不動産売却して、全部清算して、第一回目の取引サイクルの終了と言うわけだ。 |
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| ※1 |
生糸の原料である繭を乾燥させたもの。 |
| ※2 |
追加証拠金。相場が思惑と反対に動くと、担保として掛かるもの。 |
| ※3 |
売りと買いを両方持つ事。 |
| ※4 |
ヤリ=売り、カイ=買いであり、400枚の売りと買いの意味。 |