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風林嘉山の相場楽 フウリンカザンのソウバガク

風林嘉山の相場楽とは、当社会長坂本嘉山が、今何を思い、何を根拠に売買しているのか・・・
その時々の相場観をコメントしたものです。
更新は月2回程度を予定しております。
100億稼いだ男の生の声をお届けしますのでお楽しみに!!

【最新号】

皆さん、こんにちは。坂本です。

 相場の話を始める前に、先ずは、このたびの東北関東大震災で被災された皆様とそのご家族の方々に心からお見舞いを
申し上げます。また、被災地にて救助・援助活動に力を尽くしている方々の安全、そして被災地の1日も早い復旧・復興を
お祈り申し上げております。

 さて、マーケットは震災時の混乱からようやく落ち着きを取り戻してきましたね。銘柄によっては、取組高が
直近のピークから20%超も減少しましたが、ここにきて減少にも歯止めがかかって、高値因果玉の整理完了を確認、
やっと仕切り直しの状態になったと言えます。

 改めてチャートを見てみると、震災によるパニック・セリングによって短期的な上昇トレンドは全て消滅して
しまったことが判ります。しかし週足や月足を見ると、中・長期の上昇トレンドは全く変わっていないどころか、
今回の急落が絶好の押し目ポイントとなり、大きなチャンスが到来しているように思えます。

 その中で今、私が最も注目している相場は、金とコーンです。結論から申し上げると、NY金は1550ドル、
シカゴ・コーンは8ドル、を目標にした上昇トレンドを形成、5月一杯は強気な相場になると予想しています。
またシカゴ大豆もコーンに追随して16ドルを目標に上昇していくと見ています。

 これらの上昇トレンドをサポートするファンダメンタルズは、最早私が言うまでもなく皆さんご存知の通りか
と思いますが、本当に強材料が目白押しですね。マーケットには常に強材料と弱材料が共存するものですが、
弱材料を探すのが難しいと思う位、材料が強気に傾いている今の状況は非常に珍しいと言えます。

 金に関しては、やはり実需の買い支えレベルが切り上がっていることが大きいですね。下値の目安は実需が
示してくれるから、投機筋としては金融からの逃避や中東情勢といった材料に応じて上げ幅をコントロール出来る
状況にあり、大きな買い安心感に包まれています。具体的には、3月24日の歴史的高値を更新して上昇を加速させ、
1400ドル乗せと同様な足取りで1500ドル大台乗せを実現する、というシナリオを考えています。

 穀物に関しては、コーンの動向を注視しています。作付面積は前年のそれより若干増加するとの見方がありますが、
現在の危機的な在庫率を緩和させるだけの増反にはならないでしょうし、弱材料としてのインパクトを与えるには
最低でも9500万エーカー程度の発表が必要でしょう。従って、米国だけでなく世界の需要を賄うには、
相当量の生産が必要なのは明らかであり、新興国の成長に合わせた需要増を果たしてカバーすることが出来るのか、
大きなポイントだと思います。

 更に今年も世界的に異常気象が続く可能性が懸念されています。今冬の米国は記録的な豪雪に見舞われました。
果たして大量の雪解け水が作付期の穀倉地帯にどのような影響を与えるのか・・・全く予断を許しません。
 それと忘れてならないのが、福島原発事故による影響でしょう。放射性物質の拡散を強く危惧しています。
東京ではなく、偏西風に乗って米穀倉地帯に何らかの影響があるのではないかと。天候相場で日々の晴雨に
神経を尖らせているところに、たとえ微量と言えども放射性物質の拡散が確認されたなら、と思うと、
とても弱気にはなれない、というのが正直なところです。もし、何か、があったとすると、コーンは目標の
8ドルを超えて9ドル相場も視野に入れる必要があるかもしれません。

 以上のような環境下にある2011年の春相場に対しては、やはり「買い」を先行させて挑みたいと思っています。
大勢波動を見つけて乗ることが相場の勝利に直結する、これが私の持論です。

 最後になりますが、2011年度も当社を宜しくお願いいたします。是非、当社を通じて相場を楽しんで
頂きたいと思います。これだけ振幅の激しい相場ですから「相場を楽しむ」という心の余裕をもって挑みましょう。
 そして一つお知らせです。新年度の相場を専門家に占って頂きます。
4月16日(土)13:30から六本木ヒルズで、スタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏、第一生命経済研究所の
嶌峰義清氏をお招きしてのセミナーですので、予めお申込みの上、ご来場ください。当日は私も会場におります。
皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

 2011年3月31日記

こぼれ話 3月11日、震災当日の会長(社員談)

 会長は、管理本部奥の会長室で執務中に本震に遭遇、それがおさまりつつある所で部屋を出てきた直後に
大きな余震が。その時管理本部内は、女子社員が悲鳴を上げ、男性社員でも動揺を隠せない雰囲気でした。

 その中で会長は、開口一番「落ち着いて!」と声をかけフロアに冷静さを取り戻させると「もう一回来るぞ!」と
叫んで周囲に注意を促しました。するとその通りに次の揺れが始まります。しかし会長の一喝効果で、
社員は冷静さを保ち安全姿勢を取っていました。そしてその揺れもおさまった頃合いに、今度は「揺れ戻しが来るぞ、
でもそんなに大きくないから安心して!」と。

 驚いたことに再び揺れ始めると本当に今までの揺れより明らかに小さい。さてその「揺れ戻し」もおさまると、
その後の会長は各社員が安全点検を行う様子をじっと見守っていました。

 実は私も会長の「落ち着いて!」という声で我に返った一人なのですが、会長の冷静さには本当に驚きました。
間違いなく社内で一番落ち着いていたと思います。きっとパニックになることのリスクが如何に大きいのかを、
40年以上に及ぶ相場の経験から思い知っているのでしょう。常に冷静でいることの重要さを改めて認識しました。

 最後の「揺れ戻しが来る」というのには、何かチャート分析をしているようで不思議な感じがしました。
でも山梨育ちの会長が地震に詳しいハズもないと思い、後日会長に聞いてみると、なぜかチャートのパターンが
頭に浮かんでいたのだそうです。やっぱり会長は、根っからの相場好きなんですね(笑)。

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坂本嘉山

昭和19年2月20日生まれ、山梨県出身。 コミッションセールスとして業界入り後、商品相場で100億円を稼ぎ出した
日本商取界のトップトレーダー。
2001年からセントラル商事会長に就任し、後進の育成に力を注ぐと共に、
「相場は楽しく」をモットーに日々相場と格闘中。

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